東京大賞典2024

東京大賞典2024 ~年末最後のビッグマッチ~

今年も年末最後の大一番、東京大賞典(GⅠ)が迫ってきた。ダート界の祭典として、ファンはもちろん、関係者たちも気合を入れてこの舞台に臨む。今年は10頭立てと頭数こそ少ないが、JRA勢7頭が出走し、中央と地方の頂点を懸けた真剣勝負が繰り広げられる。関係者からも「今年のメンバーは粒揃い。勝ち負けを分けるのは地力だけじゃなく、展開の読みや馬場への対応力だ」といった声が聞かれる。


◎フォーエバーヤング

本命はフォーエバーヤング。陣営は「3歳馬だけど、これまでの経験値が違う。このクラスの馬場、展開なら能力を存分に発揮できる」と大きな期待を寄せている。実際、UAEダービー、ジャパンダートクラシックと国内外で圧巻のパフォーマンスを見せてきた。特にジャパンダートクラシックでは好位から抜け出し、直線で突き放すという理想的な競馬で完勝。今秋の調教も順調そのもので、「動きに重厚感が出てきているし、ここがピーク」と調整の仕上がりにも自信を見せている。

フォーエバーヤングの最大の強みは、その安定感と展開への対応力だ。先行力を武器にしつつ、ペースが速くなってもバテずに伸びる持久力はこの舞台で大きなアドバンテージとなる。さらに「馬場が少々荒れても気にしないタフさがあるのも魅力」と関係者は語る。今年の年末の大一番も、この馬が主役を張る可能性は高い。


○ラムジェット

対抗にはラムジェット。3歳ながら東京ダービーを制した実力馬で、「前走は負けたけど、気持ちが乗ってくれば勝ち負けに加われる」と陣営も復活への期待を口にしている。特に今回の軽斤量は大きな武器となりそうだ。「調教での動きが素晴らしい。ここにきて馬体がぐっと締まってきた」と、成長を実感している様子だ。初めての2000mという条件に関しては未知数だが、「ダート適性が高く、スピードを生かせる馬場なら問題ない」と楽観視している。

展開的には、先行馬が速い流れを作る中での好位差しが理想。ここで粘りを見せれば、さらに評価が高まるだろう。


▲ウシュバテソーロ

単穴は古馬の大将格ウシュバテソーロ。「東京大賞典では3連覇を狙える条件が揃った」と陣営も自信を隠さない。今年は惜敗が続いているが、持ち前の安定感と堅実さは健在だ。「状態は上向き。休養明けを叩いた今回がベスト」と語る通り、仕上がりは十分。展開が向けば、この馬の末脚が光る場面も見られるだろう。


★ウィルソンテソーロ

星印にはウィルソンテソーロ。「今年は飛躍の年だった」と陣営も充実感を口にする。JBCクラシック制覇に続き、チャンピオンズカップでも接戦を演じるなど、安定感が際立つ。特に「大井の直線での伸び脚が楽しみ」と語るように、舞台適性の高さに期待がかかる。一発を狙える存在として注目したい。


関係者もファンも注目する年末の大舞台。今年もダート界に新たなドラマが生まれることを期待したい。

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